10月8日に開催のオンラインミニ講座で「子どもの自立を促すおこづかいの渡し方」についてお話くださる前田菜穂子さんは、保育園に通う6歳のお嬢さんをお持ちの働くママさんです。
普段は、社会保険事務所でお仕事をされながら、子育て世代向けにおおこづかい(お金)についての話をする活動、親子向けにおこづかい教室を行う活動をされています。
Q:ファイナンシャル・プランナーとしての活動を始めるきっかけは何ですか?
A:もともとお金について勉強しようと思ったのは今から約8年前です。子どもがほしいなと思い非正規雇用の仕事に切り替えたのですが、ちょうどその時に主人に難病が発覚しました。
私は何もかも失ってしまうのではないかという大きな不安に襲われ、何か資格を取らなくては!と思い、選んだのがお金についての勉強でした。独学でファイナンシャル・プランナーの勉強を始めました。
金融、経済、法律、すべての勉強が初めてだった私にとって、勉強を進めるうちに「なぜこんなに大切なことを知らないで働いていたんだろう」という悔しさを感じました。と同時に、目の前のことだけにとらわれることなく、客観的に、俯瞰して、長い目で人生を考えることが大切だと気が付きました。そのため、今はライフプランニングを軸としたファイナンシャル・プランナーとして活動しています。
Q:子育て世代向けに講座開催されるようになったきっかけは何ですか?
A:子育て世代向けにおこづかいについての話をするきっかけとなったのは、今所属している金銭教育グループFP mama friends代表の柴田時子さんとの出会いなんです。当時、私は自分の経験から、子どもを含めた若い人たちにお金について勉強しておいてほしいという想いがあり、ママさんたちに講座を開催していました。しかし、柴田さんと打ち合わせを重ねるうちに、お金を使うときのまほうの言葉(これはミニセミナーでお伝えしますね!)について聞き、まさに、目からうろこ!という大きな衝撃を受けたのです!
このまほうの言葉についての説明を聞いた時、今までもやもやしていたものが自分の中で繋がり、とてもすっきりした感覚を味わったのを覚えています。それまで、「お金を大切にする」ということは「お金を使わないようにする、1円でも安くする」ことだと決めつけている自分、お金の部分だけを切り離して考えてしまっている自分がいたことに気が付きました。大切なのは、お金について考える前に自分はどうしたいのかを考えることです。
つまり自分の軸をもち、それをもとにお金を使うという流れが大切です。自分の価値観を知り、それに基づいてお金について考えることは、ありのままの自分と向き合うということです。私は、自分のことを肯定できるようになり、とても心が軽くなり、目の前の霧が晴れたような感覚になりました。 自分や子どもたちの価値観をどのように知るのか、そのきっかけのひとつとして、おこづかいはとても有効だと思っています。
おこづかいを通して、子どもは大きく成長し、子どもは自分の考えを持ち自立していきます。普段の講座では、私が自分や子どもに実践してきたもの、FP mama friendsメンバーが実践してきた事例をたくさん詰め込んでいます。家族でそれぞれの価値観を知るお手伝いができたらととてもうれしいです。
Q:子どものころからおこづかいを通してお金の勉強をするメリットは何でしょうか?
A:子どものころから、自分の気持ちや価値観を分かったうえでお金を使うという訓練をしていれば、何か起こったとしても、強く生き抜いていけるのではないかと感じています。
自分の気持ちや価値観を大切にしながらも、一方で、人は一人で生きているのではなく、社会や人とつながっていることを理解し、どのようにバランスをとりながら生きていくのかを常に考え続けることが大事です。親子でおこづかいをきっかけにいろいろな会話をすることになると思いますが、これは、お金だけでなく、人生の向き合い方のきっかけとなると感じています。
今回のインタビューを通して、前田さんが家族の夢と現実をつなげるライフスタイルアドバイザーという肩書きで活動されているエッセンスをお聞きすることができました。
同じくファイナンシャル・プランナーとして活動をしている私も、お金の計算をする前にするべき大事なことがあると常に感じているので、終始共感してうなずきながら話をさせていただきました。また、前田さんの丁寧な真摯な姿に、私自身気を引き締める大変貴重な機会となりました。
前田さん、本当にありがとうございました!
10月8日のオンラインミニ講座では、トップバッターでお話してくださいます!私もとても楽しみです!
当日のお席はかなり埋まってきていますが、お申込みいただければ後日好きな時間にご覧いただけます。
投稿 亀谷さおり