ファミリードのしくみ
ファミリードは、家教担当とセミナー講師を結びつける情報サービスです。
「新学習指導要領」などを中心に行政の方針をさらに具体化した提案を発信していきます。

講座開催の流れ
家庭教育学級(以後、家教)はただでさえ作業量の多い役回りです。
効率的に進められるように、以下の流れやテンプレートを準備しました。
この内容は一般的かつ最大公約数的に書いていますので、適宜省略したり統合したりしてご利用ください。
自治体で決められたルールと相反する場合はそちらを優先してください。
1. 役割を決める
委員長や会計などの役割と共に、開催回数が決まっていれば講座ごとにチーム分けをするなど先に体制を決めると進めやすいです。
この段階では、テーマや回ごとにリーダー、サブリーダー、テーマや講師探しをする担当を決めれば十分でしょう。
2. 学びたいことを決める
自治体からテーマが与えられていればそれに沿って学ぶテーマや講師を決めます。当サイトの認定講師の情報も参考にしてください。
人気講師は一回の講座で数十万の講師料が必要なケースがありますが、ファミリードの認定講師は、日本をよくするためにとPTAで支出可能な金額で引き受けることを承諾してくれた志の高い先生方です。
講師料は各講師とご相談で決めていただきますが、一定の利益を確保しなければ講師業の継続は不可能ですので、常識的な範囲でのご提案や交渉をお願いいたします。
地方の学校は交通費がネックとなるでしょうが、zoomでの開催を一度検討してみてください。これまでは、講師が会場にやってくることが常識だったかもしれませんが、前例ばかりにとらわれる必要はありませんよね。
テーマを決める際には「今、子供や保護者にとっての課題は何か」を話し合った上で決めていくのが理想です。
つまり「学びたい」ことに偏らず、「学ぶべき」ことも考えてみるということです。
これまでどんなテーマでどの講師が講座を行ったかホームページで公開している自治体(区・市)もあります。
例えば世田谷区はこういった感じです。
ある程度、候補がいくつか挙がったら、特定の個人の嗜好に偏らず、「家庭教育学級で行うのにふさわしいか」、以下を参考にして決定してください。
- 子供だけが対象となっていないか
- 保護者の子育てを助けるものか
- 保護者の娯楽が目的となっていないか
3.日程や会場の候補を選定する
講師に交渉する前に、希望期間内で候補日時とその時間に利用できる会場を押さえておきましょう。その学校だけでなく近隣の園・学校や関連施設の行事も考慮すると、意外にも実施できる日は限られます。
人気講師であれば先方に合わせて開催希望日を延期したり、予想される参加者の数により会場も複数考えたりする必要があります。

繰り返しになりますが、感染症対策や交通費削減を目的にzoomの活用も検討してみてくださいね。ファミリードのほとんどの講師はzoomでの開催が可能です。
4.講師に交渉する
以下のことを整理しておくと交渉が早く進みます。
- テーマの趣旨や講座にかける熱意
- 実施希望期間や日時
- 講座時間(1時間〜1時間半が一般的)
- 謝礼額・支払い方法
- 開催場所やzoomでの実施の可否

もしお断りされた場合には、まずはお礼の気持ちをお伝えします。
その上で、同じ分野で活躍されているお知り合いの講師をご紹介いただけないかお願いしてみるのも一つの方法です。
*ファミリード認定講師へ連絡される場合、「ファミリードを見て」と伝えていただけれれば、PTAの家庭教育講座の依頼だと分かるようになっていますので、安心してご連絡ください。
5. 講師依頼書を作る
講師と合意が得られたら、ファミリード作成のテンプレート「講師依頼状」(テンプレート各種ページ)を利用して講師、学校側の関係者に配布しましょう。
6. 案内状を配る
できるだけ早めに校内への案内状を配布して、より多くの参加者を募りましょう。
こちらからファミリード作成のテンプレートをダウンロードできます。
記入要項は各自治体の指示を優先してください。
案内状を作成するにあたって、以下のことを講師に確認しましょう。
- 肩書
- プロフィール
- 講座のタイトルや概要説明
- 写真の掲載と入手方法

案内状のみでなく、積極的に広報活動を行いましょう。
学校やPTAのホームページ、一斉メール配信、保護者会での促しなど、考えうる告知を行い、より多くの参加者を募ります。
7. 当日までの準備をする
必要なもの、やることを洗い出し、担当や期限を決めましょう。
会場、パソコン、プロジェクターなどの予約、謝礼の準備、当日の段取りなども含めて、事前にリハーサルを行うとトラブルを未然に防げます。
テーブルや椅子を短時間に並べなくてはいけない時は事前に応援を頼んでおきます。
受講後アンケートを実施する場合は、「今後扱ってほしいテーマ」など質問に含めて来年度の担当者に引き継ぐのも良いでしょう。

必要に応じて講師と打ち合わせをしましょう。
基本的にはメール等で、来訪時間、待ち合わせ場所、配布物の有無、当日必要なもの、アンケートに含めてほしいことなどを確認すれば良いでしょう。
講座内容を配布するかどうかは、講師の意向、効果、予算、利便性など考慮して慎重に決定しましょう。
事前の準備に関してはファミリード作成のチェックリストを参考にしてください。 使用する際には、適宜、項目を追加・編集してください。
*プロジェクターの接続方法についてはこちらを参考にしてください
8. 開催する
事前に万全な準備をしていても不測の事態は起きるものです。リーダー以外に「現場監督」を定めてその場で判断・指示をする体制を整えておくと混乱せずに済みます。
現金で謝礼を渡す場合は、講師が講座に集中できるようにすべて終了してからお渡ししましょう。
進行のポイントですが、最初にねらいを伝え、最後に学びをまとめることは必ず行いましょう。

事前に打ち合わせをしたとしても、講師到着後に以下を確認しておきましょう。
- 講座の開始、終了時間
- 全体の流れ、休憩のタイミング
- 演台や視聴覚機材(プロジェクター、マイク等)の位置、動作確認
当日の進行例を利用して台本を作っておくのも良いでしょう。
9. 精算・報告する
自治体のルールに従って手続きを行います。
可能であれば、学んだ内容やアンケート結果を完結にまとめ、全PTA会員に配布し共有しましょう。
開催報告を参考にしてください。
念のため講師に内容に関して承諾を得てください。

これらをすべて行なう必要はありません。上記は最大限の作業を記述しています。
担当者の負荷や作業の効果を考えて、適宜省略してください。
何より大事なことは、家教の担当者が「楽しむ」ことです。主催側が楽しければ自ずとその空気が参加者に伝わり良い講座となります。