PTAの委員会の一つで保護者の学びの場
- 行政の補助金により公立の幼稚園・小学校・中学校で行われる家庭教育に関する講座を開催する組織の一つです。多くは「家庭教育学級委員会」としてPTAの委員として存在しますが、地域により名称やプロセスは異なります。
「保護者委員会」という名称だったり、「教養委員」だったり、委員としては存在しないけど、定期的に保護者向けの講座開催はしたりと、いろんな形で運営されていますが、ここでは省略して以後「家教(かきょう)」と呼びますね。 - 多くの場合、講座は行政が提案したテーマに沿って保護者が企画・運営します。
家庭教育学級の目的
国が2003年に廃止したにもかかわらず、それでも各行政によって継続されている家庭教育。
どんな目的のもとに実施されているのでしょうか。
いくつかの自治体のウェブサイトから共通するポイントと私(星谷)の経験も交えてまとめてみました。
1)家庭教育の課題を学び合う機会
ある東京都区内のウェブにこうあります。
「講座開催により、PTA等が家庭教育や子供を取り巻く課題について考え、地域および保護者が学び合う機会となり、家庭における教育力がより充実する」
「家庭教育」とは文字通り、保護者が子供に対して行う教育のことで、全ての教育の出発点です。
子供が基本的な生活習慣・生活能力・人に対する信頼感・思いやりや自立心、社会的マナーを身につける上で最も重要な役割を担うものです。
職業観、人生観、想像力、道徳心、倫理観、それらを含めた人間力といった一見家庭の外で身につけそうな価値観や能力も、一番のインフルエンサーは子供達が大好きな保護者であることを子育てを経験するとよくお分かりかと思います。
いわば保護者は子供の一番のリード役。私たち保護者の成長が子供の成長の鍵を握っているのです。自分の子育てはこれでいいのかなと、同じ子育てをしている保護者が、思いや課題を共有し学んで行く場、大人の学びの場が「家庭教育学級」なのです。
2)活動を通して保護者自身が達成感を味わい成長する
昨今の我々を取り巻く課題からテーマを決め、講座を企画し、講師を探しては日程調整し、チラシを作り印刷して配布して、会場を準備し、講師をお迎えし・・・と、とてもここに書ききれないほどやることはたくさんあります。
こう言った経験のなかった保護者にとってみれば慣れないことばかりで大変で、講師探しやスケジュール調整に難航した時などは途方にくれるでしょう。
でも、最初はイヤイヤだった家教担当の保護者たちも、進行にともないいつしか自主的に動き、講師の話に聞き入り、参加した保護者からの深い頷きを後ろから眺め、また自らも頷いて。
講座終了後は、ほんの数ヶ月前までは知らない人たちと顔を見合わせて「よかったね〜」「楽しかったね〜」と頰を紅潮させる。
そう、最後には決まってこの言葉。「やってよかった!」という達成感に包まれる。
それが家教の魅力です。
さあ、あなたも家教をやってみたくなったのではないでしょうか?
このサイトを活用して楽々、楽しく講座を開催してみてください。